
AGA治療は保険適用される?費用相場と賢い治療の進め方【医師監修】
本記事はAGA治療の専門医院として20年以上の実績がある、リブラクリニックが制作したものです。
AGA(男性型脱毛症)の治療を検討する際、多くの方が最初に抱く疑問が「保険は適用されるのか?」という点でしょう。
AGA治療は継続が必要なケースが多く、費用負担への不安が治療開始の大きな障壁となることも少なくありません。
この記事では、AGA治療と保険適用の関係、具体的な治療法と費用相場、そして費用負担を抑えながら効果的な治療を進めるための方法について、専門的な観点から詳しく解説します。
この記事の監修者
座右の名は「努力こそ金なり」、趣味は釣り。
AGA治療の保険適用について
基本的な適用状況
結論から述べると、AGA治療は原則として日本の公的医療保険の適用対象外です。
その主な理由は、AGAが生命に直接関わる疾患や身体機能の著しい低下を招く病気とは見なされず、多くの場合「美容目的」または「生理的現象」の範疇にあると判断されるためです。
日本の医療保険制度は、病気やケガの治療を目的とした医療行為に対して適用されるもので、容姿を美化するための費用は対象外となります。
このため、AGA治療は「自由診療」として扱われ、初診料、再診料、薬剤費、検査費など治療に関わる全ての費用が患者の自己負担(10割負担)となります。
例外的なケース
原則としてAGA治療は保険適用外であり、医療費控除の対象にもなりにくいのが現状です。
しかし、いくつかの例外的なケースや、混同されやすい制度について正しく理解しておくことは重要です。
保険適用となる場合
- 薄毛や脱毛が保険適用疾患の症状として現れている場合(甲状腺機能低下症や円形脱毛症など)
この場合、脱毛症状の改善も期待できますが、あくまで主たる疾患の治療が保険診療の対象であり、AGA治療として別途行われる自由診療部分が保険適用に変わるわけではありません。
医療費控除について
- AGA治療費は美容目的と見なされるため、通常は医療費控除の対象外
ただし前述のように、脱毛が保険適用の疾患による症状であり、その治療の一環として費用が発生した場合は、その部分は医療費控除の対象となる可能性があります。
その他の制度
また、セルフメディケーション税制という制度があります。これは、特定の市販薬(スイッチOTC医薬品)の年間購入額が12,000円を超えた場合に所得控除を受けられる制度です。
AGA治療薬の中では、例えば一部のミノキシジル外用薬などがスイッチOTC医薬品に該当する場合があります。
しかし、これはあくまで市販薬の購入に対するものであり、クリニックで処方される薬剤や診察料などは対象外です。適用範囲は限定的ですが、該当する市販薬を使用している場合は活用できる可能性があります。
セルフメディケーション税制について詳しくは下記厚生労働省のページをご覧ください。
セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)について|厚生労働省
最後に、高額療養費制度についてです。これは、1ヶ月の医療費の自己負担額が高額になった場合に、一定の限度額を超えた分が払い戻される制度です。
しかし、この制度は保険診療を対象としているため、自由診療であるAGA治療は高額療養費制度の対象にはなりません。
高額療養費制度について詳しくは下記厚生労働省のページをご覧ください。
高額療養費制度を利用される皆さまへ |厚生労働省
このように、AGA治療において保険適用や医療費控除が認められるケースは非常に限定的です。これらの制度を過度に期待するのではなく、現実的な費用負担を前提とした治療計画を立てることが賢明です。
AGA治療の種類と費用相場
AGA治療は保険適用外(自由診療)であるため、治療法によって費用が大きく異なります。
ここでは、主なAGA治療の種類と、それぞれの一般的な費用相場について解説します。ご自身の症状や予算に合わせた治療法を選択する際の参考にしてください。
内服薬治療
AGA治療において、最も標準的で多くの方に選択されるのが内服薬による治療です。
主に「プロペシア」とそのジェネリック医薬品である「フィナステリド」、そして「ザガーロ」とそのジェネリック医薬品である「デュタステリド」が用いられます。
これらの薬剤は、AGAの進行を抑制したり、発毛を促したりする効果が期待できます。
当院での費用は以下のとおりです。
フィナステリド配合薬
薬剤名 | 価格 |
---|---|
プロペシア錠1mg(オルガノン株式会社) | 1箱(28錠入):8,200円 5箱(140錠入):38,500円※1箱あたり7,700円 |
フィナステリド錠1mg「トーワ」(東和薬品株式会社) | 1ボトル(30錠入):4,300円 5ボトル(150錠入):20,000円※1ボトルあたり4,000円 |
フィナステリド錠1mg「FCI」(富士化学工業株式会社) | 1箱(28錠入):4,300円 5箱(140錠入):20,000円※1箱あたり4,000円 |
フィナステリド錠1mg「VTRS」(ヴィアトリス製薬合同会社) | 1箱(28錠入)4,900円 5箱(140錠入)23,500円※1箱あたり4,700円 |
デュタステリド配合薬
薬剤名 | 価格 |
---|---|
ザガーロカプセル0.5mg(グラクソ・スミスクライン株式会社) | 1箱(30カプセル入):10,500円 5箱(150カプセル入):50,000円 ※1箱あたり10,000円 |
デュタステリド錠0.5mgZA「トーワ」(東和薬品株式会社) | 1箱(30錠入):5,500円 5箱(150錠入):25,000円 ※1箱あたり5,000円 |
デュタステリド錠0.5mgZA「明治」(Meiji Seikaファルマ株式会社) | 1箱(30錠入):6,000円 5箱(150錠入):27,500円 ※1箱あたり5,500円 |
デュタステリドカプセル0.5mgZA「トーワ」(東和薬品株式会社) | 1箱(30カプセル入)7,000円 5箱(150カプセル入)32,500円 ※1箱あたり6,500円 |
内服薬治療は効果を実感し維持するために、通常6ヶ月から1年以上の継続的な服用が推奨されるため、ジェネリック医薬品の選択は、長期的なコスト負担を軽減する有効な手段です。
外用薬治療
内服薬と並行して、あるいは単独で使用されるのがミノキシジル、カルプロニウム塩化物などの外用薬です。ミノキシジル、カルプロニウム塩化物は頭皮に直接塗布することで血行を促進し、毛母細胞を活性化させて発毛を促す効果があります。
ミノキシジル外用薬
薬剤名 | 価格 |
---|---|
ミノキシジル配合外用液5%(富士化学工業株式会社) | 1本(60ml):5,000円 2本(60ml×2):9,000円 ※1本あたり4,500円 |
カルプロニウム塩化物
薬剤名 | 価格 |
---|---|
カルプロニウム塩化物(フロジンジェネリック)外用液5%「CH」(長生堂製薬) | 1本(30ml):1,500円 5本(30ml×5):6,000円 ※1本あたり1,200円 |
専門治療
内服薬や外用薬で十分な効果が得られない場合や、より積極的な治療を希望する場合には、注入療法や植毛といった専門的な治療法が選択肢となります。
これらの治療は、より高い効果が期待できる一方で、費用も高額になる傾向があります。
注入療法
- 発毛メソセラピー:1回約50,000円~100,000円
- HARG療法:1回約100,000円~200,000円
- 通常、月1回程度の頻度で複数回の治療が必要
自毛植毛
- FUT法:約50万円~150万円
- FUE法:約60万円~200万円
- 移植する毛髪の本数により費用が変動
費用を抑えてAGA治療を始める方法
AGA治療は基本的に保険適用外であるため、多くの方が費用負担を気にされます。しかし、治療を諦める必要はありません。
近年、費用を抑えつつ、利便性も高い治療法として注目されているのがAGAのオンライン診療です。
オンライン診療のメリット
近年、費用を抑えつつ利便性も高い治療法としてAGAのオンライン診療が注目されています。
主なメリット
- プライバシーの確保:薄毛の悩みはデリケートな問題であり、クリニックへ通うことに抵抗を感じる方も少なくありません。
オンライン診療であれば、自宅でリラックスして診察を受けられるため、他人の目を気にすることなく治療を開始できます。
特に、お忙しい方や、周囲に知られずに治療を進めたい方にとっては大きな利点です。 - 時間と手間の削減:クリニックへの移動時間や待ち時間が不要になるため、忙しい現代人にとって非常に効率的です。
診察時間は通常15~20分程度で、仕事の合間や休日を潰すことなく、手軽に専門医の診察を受けることが可能です。 - 場所を選ばない:近隣にAGA専門クリニックがない方や、地方にお住まいの方でも、都市部の専門医による質の高い診療を受けることができます。
オンライン診療の流れは一般的に、ウェブサイトから予約し、指定の時間に電話で医師の問診を受けます。症状に適した薬が処方されると、後日自宅へ配送される仕組みです。
リブラクリニックのオンライン診療
もし、AGA治療を保険適用に頼らず、プライバシーを守りながら手軽に始めたいとお考えでしたら、オンライン診療を検討してみてはいかがでしょうか。
リブラクリニックでは、AGAのオンライン診療サービスを提供しており、専門医による診察と適切な治療薬の処方を、ご自宅で受けることができます。
ぜひリブラクリニックのオンライン診療をお申し込みください。
AGAの保険適用に関してよくある質問と回答
ここでは、AGAの保険適用に関して多くの方が抱く疑問について、Q&A形式で解説します。
Q1: AGA治療に健康保険は使えませんか?
A: 原則として使えません。AGAは美容目的の治療と見なされ、全額自己負担の自由診療となります。
Q2: AGA治療費は医療費控除の対象になりますか?
A: 一般的には対象外です。ただし、他の保険適用疾患の症状として脱毛が現れ、その治療の一環として費用が発生した場合は対象となる可能性があります。
Q3: オンライン診療なら費用を抑えられますか?
A: はい、交通費が不要で、ジェネリック医薬品を積極的に処方するオンラインクリニックを選べば、薬剤費も大幅に削減できます。
Q4: リブラクリニックのメリットは?
A: ジェネリック医薬品による費用削減、自宅での診察・薬配送による利便性、男性の健康問題に特化した専門性が主なメリットです。
まとめ
AGA治療は原則として保険適用外ですが、保険に頼らずとも効果的な治療は可能です。
ジェネリック医薬品の活用で費用を大幅に削減でき、オンライン診療により利便性とプライバシーを確保しながら治療継続が可能です。
費用に関する不安がある方も、オンライン診療やジェネリック医薬品の活用により、負担を軽減しながら治療に取り組むことができます。
AGAの悩みを一人で抱え込まず、まずは専門医に相談し、あなたに最適な治療法を見つけることから始めましょう。
※保険適用の対象となる治療であった場合も、当院におきましては自由診療のみとさせていただいておりますのでご了承くださいませ。
当院で取扱の薬品
当院では、国内正規品のプロペシアとプロペシアジェネリック(フィナステリド錠)、ザガーロとザガーロジェネリック(デュタステリド錠/カプセル)、ミノキシジル配合外用液5%、カルプロニウム塩化物外用液5%を処方しております。処方や服用方法に関して詳しくは下記ページをご覧ください。
- プロペシア(フィナステリド)とは?効果・副作用・費用から注意点まで専門医が徹底解説【医師監修】
- 当院で取扱のプロペシアジェネリック(フィナステリド錠)(東和薬品株式会社/富士化学工業株式会社/ヴィアトリス製薬合同会社)
- ザガーロ(デュタステリド)の効果や副作用、服用方法と注意点を解説【医師監修】
- 当院で取扱のザガーロジェネリック(デュタステリド錠/カプセル)(東和薬品株式会社/Me ファルマ株式会社)
- ミノキシジルの効果と副作用、内服薬と外用薬の違いについて解説【医師監修】
- 【医師監修】カルプロニウム塩化物の処方と服用方法 –AGA治療のリブラクリニック
当院では電話での問診にてオンライン診療を実施しております。来院不要でかかる費用はお薬代のみですので、お気軽にご相談ください。