シアリスとバイアグラは併用できる?危険な理由と安全な使い分けを医師が解説【医師監修】
本記事はED治療の専門医院として23年以上の実績がある、リブラクリニックが制作したものです。
「バイアグラの硬さと、シアリスの長時間持続する安心感。両方を同時に手に入れたい」
ED(勃起不全)に悩む男性なら、一度はそう考えたことがあるのではないでしょうか。しかし、自己判断でこの2つを同時に服用するのは、医学的にも極めて危険です。
本記事ではED治療の専門医が「併用が危険な理由」と、安全に効果を最大化するための「正しい切り替え方法」を解説します。
- 同時服用は血圧の急激な低下や、4時間以上勃起が収まらない「持続勃起症」などの重篤な副作用を招く危険性が高い
- 種類の異なるED治療薬を使用する場合は、体内の成分を代謝させるために必ず「24時間以上」の間隔を空ける必要がある
- 効果に不満がある場合は、リスクのある併用ではなく「食事管理の見直し」や「医師相談による用量調整」で解決を推奨
この記事の監修者
甲斐沼 明(かいぬま あきら)
前任の日髙士郎先生からの要望を受け、令和7年12月よりリブラクリニック目黒院院長に就任。長年の臨床経験を活かし、ED治療・AGA治療に取り組む。
シアリスとバイアグラの併用(同時服用)はなぜ危険なのか?
結論からお伝えすると、シアリス(タダラフィル)とバイアグラ(シルデナフィル)を同時に服用することは「禁忌」に近い危険な行為です。
「1+1=2」にはならない:血管拡張作用が過剰になる危険性
ED治療薬は、いずれも「PDE5阻害薬」という同じ種類の薬剤で、血管を拡張させて血流を良くする作用があります。
しかし、同じ作用を持つ薬を重ねて飲んでも、勃起力が単純に足し算で増えるわけではありません。むしろ、全身の血管が必要以上に広がりすぎてしまい、過剰投与となります。
その結果、急激な血圧低下(低血圧)が引き起こされます。最悪の場合、脳への血流が維持できなくなり、意識消失(失神)や転倒による事故、心臓への負担増大による不整脈を招く恐れがあります。
副作用(頭痛・ほてり・動悸)の激化と持続
併用すると、副作用のリスクが相乗的に高まります。ED治療薬の一般的な副作用には以下のものがあります。
- 激しい頭痛:血管拡張により神経が圧迫されるため
- 顔のほてり・目の充血:頭部への血流が過剰になるため
- 消化不良・胃痛:胃の筋肉が緩み、胃酸が逆流しやすくなるため
これらが単剤使用時の数倍の強さで現れると、性行為どころではなくなってしまいます。特にシアリスは体内への滞留時間が長いため、一度副作用が出ると長時間苦しむことになります。
一生治らない可能性も…「持続勃起症(プリアピズム)」の恐怖
最も恐ろしい副作用の一つが「持続勃起症(プリアピズム)」です。性的興奮に関係なく、痛みを伴う勃起が4時間以上続いてしまう病態を指します。
ED治療薬を併用すると血管が過度に拡張するため、この持続勃起症を引き起こすリスクが格段に高まります。
処置が遅れて6時間以上経過すると、ペニスの組織が酸素不足で壊死し始めます。その結果、永続的な勃起障害(ED)になる可能性があります。
ネットで見かける配合錠「シルダリスト」等の危険性
「併用がダメなら、最初から混ざっている薬なら良いのでは?」と考え、インターネットで「シルダリスト(Sildalist)」などの配合錠を検索する方がいます。
しかし、これらは日本国内で承認されていない未承認医薬品であり、絶対に手を出してはいけません。
日本国内では「未承認」であり品質の保証がない
シルデナフィル(バイアグラの成分)とタダラフィル(シアリスの成分)を混合した薬剤は、日本の厚生労働省によって安全性や有効性が確認されていません。
医師の処方なしに海外から個人輸入することは可能ですが、品質の保証は一切ありません。
成分量不明・不純物混入の「偽造薬」問題
2016年に実施されたED治療薬製造販売4社(ファイザー、バイエル薬品、日本新薬、日本イーライリリー)の合同調査によると、ネット通販(個人輸入代行)で入手できるED薬の約4割が偽造品であるという調査データがあります。
参考:<偽造ED治療薬4社合同調査結果>インターネットで入手したED治療薬の約4割が偽造品
パッケージには「100mg」と書いてあっても、実際には成分が入っていなかったり、逆に致死的な量の成分が含まれていたりするケースが報告されています。
また、不衛生な環境で製造され、重金属や不純物が混入しているリスクも否定できません。
万が一の時に「救済制度」が使えない
日本国内で正規に処方された医薬品であれば、万が一重篤な副作用が起きた際に治療費などが給付される『医薬品副作用被害救済制度』の対象となります。
『医薬品副作用被害救済制度』について詳しくは下記サイトをご覧ください。
医薬品副作用被害救済制度 | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
しかし、個人輸入した未承認薬(シルダリスト等)を使用した場合は、たとえ健康被害が出ても一切の救済を受けられません。
当院のような正規の医療機関であれば、国内正規品または信頼できるジェネリック医薬品のみを処方しているため、安心して服用いただけます。
シアリスとバイアグラは「併用」ではなく「時間差」で使うことが安全服用ルール
「今日は硬さが欲しい」「明日は旅行だから持続力が欲しい」。
このようにシチュエーションによって薬を使い分けたい場合は、体内から前の薬が抜けるのを待つ「休薬期間」を設ける必要があります。
鉄則は「24時間」空けること
異なる種類のED治療薬に切り替える場合、原則として24時間以上の間隔を空けてください。前の薬の成分が肝臓で分解・代謝され、体外へ排出されるのに必要な時間です。
| 薬剤名 | 効果の持続時間 | 次の薬までの待機時間 |
|---|---|---|
| バイアグラ(シルデナフィル錠) | 3〜6時間 | 24時間以上 |
| バルデナフィル錠 | 5〜10時間 | 24時間以上 |
| シアリス(タダラフィル錠) | 24〜36時間 | 24時間以上(36時間推奨) |
【ケース1】バイアグラ服用後、翌日にシアリスを飲む場合
バイアグラは比較的早く代謝されます。
たとえば金曜日の夜22時にバイアグラを服用した場合、土曜日の夜22時以降であればシアリスを服用しても血圧低下などの副作用が重なるリスクは低いと考えられます。
ただし、高齢の方や腎臓・肝臓の機能が低下している方は代謝に時間がかかるため、より長い間隔(36〜48時間)を空けることが推奨されます。
【ケース2】シアリス服用後、翌日にバイアグラを飲む場合
シアリスは長時間作用するED治療薬のため、服用から36時間後でも効果が残っている場合があります。
24時間以上空ければ次のED治療薬を服用することは可能ですが、シアリス20mgの場合、36時間以内に別のED治療薬を服用すると、効果が強く出る可能性があるため注意が必要です。
金曜日の夜にシアリスを飲んだ場合、より安全を期すなら日曜日の夜以降にするなど、十分な間隔を確保するか、医師に相談してください。
シアリスとバイアグラの併用以外の解決策
併用を検討する背景には「今の薬では効果が不十分」という悩みがあるはずです。
しかし、リスクのある併用をする必要はなく、以下の3つのポイントを見直すだけで効果が大きく改善する可能性があります。
食事の影響(空腹時服用)を徹底する
特にバイアグラは食事の影響を非常に受けやすい薬剤です。
油っぽい食事の直後に服用すると、成分が吸収されず、効果が半減したり、まったく効かなかったりすることがあります。
服用は「空腹時(食後2時間以上経過後)」を徹底してください。これだけで「薬を変えたかと思うほど効いた」とおっしゃる患者様も少なくありません。
適切な用量への変更(バイアグラ25mg→50mg / シアリス10mg→20mg)
日本人の体格に向けては、バイアグラなら50mg、シアリスなら20mgが標準的な高用量として承認されています。自己判断で量を減らさず、医師の指導のもとで承認範囲内の最大用量を試すことを検討してください。
第3の選択肢「バルデナフィル(レビトラジェネリック)」を試す
「バイアグラの硬さ」と「食事への強さ・即効性」を兼ね備えたバルデナフィルという選択肢もあります。
シアリスでは硬さが物足りない、バイアグラでは食事のタイミングが難しいという方にとって、最適な解決策になるかもしれません。
バルデナフィル(レビトラジェネリック)はバイアグラよりも食事の影響を受けにくく、服用後15〜30分程度で効果が現れる即効性が特徴です。
ED治療薬の処方は必ず医療機関で
自分にどの薬が合っているのか、あるいはどの薬なら安全に切り替えられるのかは、個人の体質や持病(高血圧・糖尿病など)によって異なります。
特に、狭心症の薬(硝酸剤)を使用している方は、ED治療薬全般が併用禁忌(死亡リスクあり)となりますので、必ず医師の確認が必要です。
まとめ
シアリスとバイアグラの併用は、重篤な副作用を招く危険な行為であり、決して推奨されません。
「もっと効果が欲しい」という悩みは、薬を併用するのではなく、「食事管理」「用量の見直し」「適切な薬剤への切り替え」で解決できます。
- 同時服用は絶対NG
- 薬を変える時は24時間以上空ける(シアリスからの切り替えは36時間推奨)
- 効果不足は医師に相談して解決する
リブラクリニックでは、初診からオンライン診療が可能です。
わざわざ病院へ出向く必要はなく、自宅からスマートフォンで専門医に相談できます。「自分にはどの組み合わせが良いか?」「今の薬が効かないがどうすればいいか?」といった疑問にも、男性医師が丁寧にお答えします。
ご自身の健康を守り、長く充実した性生活を送るためにも、自己判断での服用は避け、専門医のサポートを受けるようにしてください。
当院で取扱の薬品
当院では国内正規品の日本新薬株式会社のシアリス錠を処方しております。処方や服用方法に関して詳しくは下記ページをご覧ください。
シアリスで得られるすごい効果とは?効果や副作用、服用方法について解説【医師監修】
また、シアリスにはジェネリック薬品のタダラフィル錠(シアリスジェネリック)があり、取り扱いしております。処方や服用方法に関して詳しくは下記ページをご覧ください。
当院で取扱のシアリスジェネリック(タダラフィル錠)(東和薬品株式会社/沢井製薬株式会社)
当院では電話での問診にてオンライン診療を実施しております。来院不要でかかる費用はお薬代と送料のみですので、お気軽にご相談ください。