バイアグラの併用禁忌薬、処方禁忌について解説【医師監修】

更新日:2026.02.06

本記事はED治療の専門医院として23年以上の実績がある、リブラクリニックが制作したものです。

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バイアグラの併用禁忌薬

この記事の監修者

甲斐沼 明(かいぬま あきら)

昭和48年3月京都府立医科大学卒業、昭和54年5月医師免許取得。東京逓信病院、いばらき健康管理センターを経て、令和6年8月リブラクリニック目黒院入局(非常勤)。
前任の日髙士郎先生からの要望を受け、令和7年12月よりリブラクリニック目黒院院長に就任。長年の臨床経験を活かし、ED治療・AGA治療に取り組む。
目次※知りたい情報をクリック

    バイアグラの服用において最も注意すべきこと

    バイアグラを服用する際、特に注意すべき点としては、

    1. 併用することにより過度な血圧低下を引き起こす可能性がある薬剤が存在する
    2. 治療中のものも含め、心血管系の障害がある場合、死亡に至る可能性がある

    ということです。

    前者は「併用禁忌薬」と呼ばれるもので、厳重な注意が必要です。

    後者はいわゆる「バイアグラを飲んではいけない人」にあたり、服用前に心血管系障害の有無について必ず主治医に確認しておく必要があります。

    バイアグラの併用禁忌薬

    以下の方はバイアグラを服用しないでください。

    • 狭心症などで、硝酸薬(飲み薬・舌下錠・貼り薬・注射・吸入剤など)で治療中の方
    • 不整脈で抗不整脈薬(アミオダロン塩酸塩)で治療中の方

    硝酸薬とは

    ニトログリセリンに代表され、主に狭心症の治療に用いられる薬剤です。

    飲み薬はもちろんのこと、舌下錠、貼り薬、吸入薬、スプレーや塗り薬などのすべてがED治療薬(バイアグラ、バルデナフィル(レビトラジェネリック)、シアリス)との併用が禁忌となります。併用することにより過度の血圧降下がおこり、命に関わる可能性があります。

    抗不整脈薬とは

    心臓の異常な電気的活動(不整脈)を治療・予防するために使用される医薬品です。心臓の拍動リズムを正常に戻したり維持したりする働きがあり、主に不整脈の種類や重症度に応じて適切な薬剤が選択されます。

    抗不整脈薬はla、Ⅰb、Ⅰc、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳと6つに分類されていていますが、バイアグラにおいてはⅢ群に入るアミオダロン、アンカロンが禁忌となります。
    併用すると心臓の鼓動に異常(QT延長)をきたす可能性があります。

    薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
    硝酸剤及びNO供与剤
    ニトログリセリン
    亜硝酸アミル
    硝酸イソソルビド
    ニコランジル等
    併用により、降圧作用を増強することがあるNOはcGMPの産生を刺激し、一方、本剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介するNOの降圧作用が増強する。
    アミオダロン塩酸塩
    (アンカロン)(経口剤)
    アミオダロン塩酸塩によるQTc延長作用が増強するおそれがある。機序不明。
    類薬とアミオダロン塩酸塩の併用により、QTc延長があらわれるおそれがあるとの報告がある。
    sGC刺激剤
    リオシグアト(アデムパス)
    併用により、症候性低血圧を起こすことがあるリオシグアト投与によりcGMP濃度が増加し、一方、本剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの細胞内濃度が増大し、全身血圧に相加的な影響を及ぼすおそれがある。

    バイアグラと、こういった硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビドなど)とは、併用することにより降圧作用が増強し、過度に血圧を降下させることがあります。

    バイアグラを服用する前に、これらを服用していないことを明確に医師に報告してください。

    バイアグラ使用中、使用後もこれらの薬剤が投与されていないかを報告してください。命に係る事態に陥らないためにも必ず守ってください。

    バイアグラとの併用に注意が必要なもの

    バイアグラとの併用において、注意が必要なものは以下の表のとおりです。

    以下の薬と併用すると体に悪影響を及ぼす危険性があるので受診の際には現在服用している薬の名前が分かるようにしておいてください。

    また、他にも飲んでいる薬があれば、必ずそのことを医師または薬剤師にお話しください。

    薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
    チトクロームP450 3A4阻害薬(リトナビル、ダルナビル、エリスロマイシン、シメチジン、ケトコナゾール、イトラコナゾール等)リトナビル、エリスロマイシン、シメチジンとの併用により、本剤の血漿中濃度が上昇し、最高血漿中濃度(Cmax)がそれぞれ3.9倍、2.6倍、1.5倍に増加し、血漿中濃度-時間曲線下面積(AUC)がそれぞれ10.5倍、2.8倍、1.6倍に増加した。低用量(25mg)から投与を開始するなど慎重に投与すること。代謝酵素阻害薬によるクリアランスの減少
    チトクロームP450 3A4誘導薬(ボセンタン、リファンピシン等)本剤の血漿中濃度が低下する。代謝酵素誘導によるクリアランスの増加
    降圧剤アムロジピン等の降圧剤との併用で降圧作用を増強したとの報告がある。本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用による降圧作用を増強することがある。
    α遮断剤ドキサゾシン等のα遮断剤との併用でめまい等の自覚症状を伴う血圧低下を来したとの報告がある。降圧作用が増強することがあるので、低用量(25mg)から投与を開始するなど慎重に投与すること。本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用による降圧作用を増強することがある。
    カルペリチド併用により降圧作用が増強するおそれがある。本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用による降圧作用を増強することがある。

    バイアグラを飲んではいけない人(処方禁忌)

    次に該当する方はバイアグラの服用ができませんのでご注意ください。

    1. 心血管系障害などにより性行為が難しい人
    2. 最近6ヵ月以内に脳梗塞や脳出血、心筋梗塞の既往歴がある人
    3. 低血圧(最大血圧90mmHg未満もしくは最小血圧50mmHg未満)の人
    4. 治療を受けていない高血圧(安静時収縮期血圧170mmHg以上もしくは最小血圧100mmHg以上)の人
    5. 重度の肝機能障害がある人
    6. 既婚者を除く20歳未満の方(※臨床試験において、20歳以上を対象としており、未成年に対する効果や安全性が保障されていないため)
    7. 網膜色質編成症の人
    8. バイアグラと併用禁止の薬を使用している人
    9. バイアグラの服用による既往歴(アレルギーや副作用)がある人

    まとめ

    バイアグラは厚生労働省により医療用医薬品として指定されており、日本国内での処方は医師による診断が必要な薬品です。

    併用禁忌薬に関しては正しく理解し、用法用量を守って服用するようにしてください。

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    バイアグラの効果や作用時間、服用方法と注意点などを徹底解説【医師監修】

    また、バイアグラにはジェネリック薬品のシルデナフィル錠(バイアグラジェネリック)があり、取り扱いしております。処方や服用方法に関して詳しくは下記ページをご覧ください。
    シルデナフィル(バイアグラジェネリック)の効果や作用時間、効果的な服用方法などを徹底解説【医師監修】

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