
ザガーロとデュタステリド錠/カプセルの違いとは?価格・効果・安全性を比較解説
本記事はAGA治療の専門医院として20年以上の実績がある、リブラクリニックが制作したものです。
ザガーロ(デュタステリド)をお求めの方は、お気軽にオンライン診療をお申し込みください。個人輸入などで起こる偽物のリスクはありません。来院不要でかかる費用はお薬代のみです。
AGA(男性型脱毛症)は、多くの男性にとって深刻な悩みとなり得る症状です。
現代では医学的な治療法が確立されており、その代表的な選択肢として「ザガーロ」と「デュタステリド錠/カプセル」が広く知られています。
これらは共にAGAの進行を抑制する効果が期待できる治療薬ですが、「ザガーロとデュタステリド錠/カプセルは何が違うのか?」という疑問を持つ方も少なくありません。
このページでは、ザガーロとデュタステリド錠/カプセル、これら二つの治療薬について、何が同じで、何が異なるのかを、医学的根拠と最新の情報に基づいて詳しく解説していきます。
この記事の監修者
座右の名は「努力こそ金なり」、趣味は釣り。
ザガーロとは
ザガーロとデュタステリド錠/カプセルの最も根本的な違いは、その成り立ちにあります。
ザガーロは『先発医薬品』と呼ばれるカテゴリーに属します。
つまり、グラクソ・スミスクライン社によって開発され、AGA治療薬として最初に承認・販売されたオリジナルのブランド薬であることを意味します。先発医薬品は、開発に莫大な時間と費用がかかるため、一定期間、特許によってその権利が保護されます。
当院では国内正規品のグラクソ・スミスクライン株式会社のザガーロを取り扱っております。詳しくは以下の記事をご覧ください。
ザガーロ(デュタステリド)の効果や副作用、服用方法と注意点を解説【医師監修】 – AGA治療のリブラクリニック
デュタステリド錠/カプセルとは
一方、デュタステリド錠/カプセルは『後発医薬品』、一般的にジェネリック医薬品と呼ばれるものです。
つまり、先発医薬品であるザガーロの特許保護期間が満了した後に、他の製薬会社によって製造・販売されるようになった医薬品であるということです。
日本国内では2020年7月以降、複数の製薬会社からデュタステリドを有効成分とするジェネリック医薬品が販売開始されました。
当院では、国内正規品の東和薬品株式会社のザガーロジェネリック(デュタステリド錠/カプセル)、Meiji Seikaファルマ株式会社のザガーロジェネリック(デュタステリド錠)を取り扱っております。詳しくは以下の記事をご覧ください。
当院で取扱のザガーロジェネリック(デュタステリド錠/カプセル)(東和薬品株式会社/Meiji Seikaファルマ株式会社) – AGA治療のリブラクリニック
この「先発医薬品か、後発医薬品か」という点が、ザガーロとデュタステリド錠/カプセルを区別する上での最も基本的な違いとなります。この違いが、後述する価格差などを生む要因となっています。
最も大きな違いは価格
患者さんにとって最も大きな違いとなるのが価格です。一般的に、後発医薬品であるデュタステリド錠/カプセルは、先発医薬品のザガーロよりも薬価が低く設定されています。
これは、後発医薬品は先発医薬品のように莫大な研究開発費をかける必要がないため、より安価に提供できるからです。AGA治療は長期にわたることが多いため、この価格差は治療継続のしやすさに影響を与える可能性があります。
当院で取扱のザガーロとデュタステリド錠/カプセルの価格は以下のとおりです。
薬剤名 | 価格 |
---|---|
ザガーロカプセル0.5mg(グラクソ・スミスクライン株式会社) | 1箱(30カプセル入):10,500円 5箱(150カプセル入):50,000円 ※1箱あたり10,000円 |
デュタステリド錠0.5mgZA「トーワ」(東和薬品株式会社) | 1箱(30錠入):5,500円 5箱(150錠入):25,000円 ※1箱あたり5,000円 |
デュタステリド錠0.5mgZA「明治」(Meiji Seikaファルマ株式会社) | 1箱(30錠入):6,000円 5箱(150錠入):27,500円 ※1箱あたり5,500円 |
デュタステリドカプセル0.5mgZA「トーワ」(東和薬品株式会社) | 1箱(30カプセル入)7,000円 5箱(150カプセル入)32,500円 ※1箱あたり6,500円 |
費用の比較(1ヶ月あたりの目安)
項目 | ザガーロ | デュタステリド錠/カプセル |
---|---|---|
1ヶ月あたりの費用目安 | 10,000円〜10,500円 | 5,000円〜7,000円 |
※1ヵ月に1ボトル(1箱)の服用を想定。
※上記はリブラクリニックの料金です。最安価格はまとめ買いによる価格を掲載しています。
有効成分と効果は同等
ザガーロとデュタステリド錠/カプセルを比較する上で最も重要な点は「何が同じか」を理解することです。結論から言えば、治療の根幹に関わる部分は同等であるといえます。
まず、両者に含まれる有効成分は「デュタステリド」であり、これは全く同一です。
AGA治療に用いられるデュタステリドの用量、例えば0.5mgカプセルであれば、ザガーロもデュタステリド錠/カプセルも、1カプセルあたりに含まれる有効成分の量は同じです。
有効成分が同一であるため、AGAの原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成に関わるI型およびII型の5αリダクターゼ(還元酵素)を阻害するという基本的な働きも同じです。
5αリダクターゼには、主に『I型』と『II型』の2種類が存在しますが、有効成分デュタステリドは『I型』と『II型』の両方を阻害する働きを持ちます。
5αリダクターゼ(還元酵素)I型とは
『5αリダクターゼI型』は毛乳頭細胞や全身の皮脂腺に多く分布しており、頭皮においては側頭部や後頭部に多く存在します。皮脂の分泌量を活性化させるため、ニキビができやすい人が多い傾向もあります。
5αリダクターゼ(還元酵素)II型とは
『5αリダクターゼII型』は特に頭皮の前頭部や頭頂部に多く存在します。男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)に変化しやすいため、ヒゲや体毛が濃い人が多い傾向もあります。
副作用、安全性も同等
副作用についても、有効成分が同じであるためザガーロとデュタステリド錠/カプセルとで基本的な違いはありません。
そもそも後発医薬品は、先発医薬品と同等の有効性・安全性を持つことを示すための厳格な試験(生物学的同等性試験など)をクリアしなければ、製造・販売の承認を得られません。
これらの試験により体内で有効成分が同様に吸収され、同様の効果を発揮することが確認されているため、ザガーロとデュタステリド錠/カプセルの効果や安全性に実質的な差はないと考えられています 。
ザガーロ(デュタステリド)の具体的な効果、副作用、正しい服用方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
ザガーロ(デュタステリド)の効果や副作用、服用方法と注意点を解説【医師監修】 – AGA治療のリブラクリニック
添加物は異なるものが使用されている
そもそも医薬品には有効成分以外にも錠剤やカプセルの形を保ったり、有効成分の吸収を助けたりするための添加物が含まれています。
この添加物が、ザガーロとデュタステリド錠/カプセルで異なります。
ザガーロの添加物
ザガーロ カプセル0.5mg | |
---|---|
添加剤 | ジブチルヒドロキシトルエン、中鎖モノ・ジグリセリド、ゼラチン、グリセリン、濃グリセリン、酸化チタン、三二酸化鉄、中鎖脂肪酸トリグリセリド、レシチン |
デュタステリド錠/カプセルの添加物
デュタステリド錠 0.5mgZA「トーワ」 | デュタステリド錠 0.5mgZA「明治」 | デュタステリド カプセル 0.5mgZA「トーワ」 | |
---|---|---|---|
添加剤 | 乳糖水和物、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、タルク、三二酸化鉄、カルナウバロウ | 乳糖水和物、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000,酸化チタン、タルク、三二酸化鉄、カルナウバロウ | ジブチルヒドロキシトルエン、中鎖モノ・ジグリセリドカプセル本体:ゼラチン、コハク化ゼラチン、濃グリセリン、酸化チタン、三二酸化鉄、プロピレングリコール脂肪酸エステル |
添加物の違いが治療効果に影響することは極めて稀ですが、特定の添加物に対してアレルギーなどがある場合は注意が必要です。添加物の種類を考慮してジェネリック医薬品を選ぶという視点もあります。
剤形が異なる
カプセルや錠剤の色、形、大きさ、刻印などが、ザガーロとデュタステリド錠/カプセルで異なります。
当院で取扱のザガーロはカプセル状ですが、ジェネリック医薬品であるデュタステリドにはカプセルと錠剤の両方があり、飲みやすさを考慮してデュタステリド錠が選ばれるケースもあります。
プロペシア(フィナステリド)との違いは?
AGA治療薬を検討する際、ザガーロ(デュタステリド)と並んでよく比較されるのが「プロペシア(フィナステリド)」です。
プロペシアはザガーロと同様に広く使用されているAGA治療薬ですが、その有効成分は「フィナステリド」であり、デュタステリドとは異なります。
両者の違いについて詳しくは下記記事をご覧ください。
プロペシアとザガーロの違いとは?AGA治療の最適な選択肢を解説【医師監修】 – AGA治療のリブラクリニック
ジェネリック医薬品(デュタステリド錠/カプセル)に関するよくある懸念
ジェネリック医薬品に対して、漠然とした不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。よく聞かれる懸念について解説します。
ジェネリックは効果が劣るのでは?
先述の通り、デュタステリド錠/カプセルは、先発医薬品であるザガーロと同一の有効成分「デュタステリド」を同じ量だけ含んでいます。
さらに国が定める厳格な基準に基づき、体内で先発医薬品と同等に作用することを示す生物学的同等性試験をクリアしています。したがってザガーロと同等の治療効果が期待できます。
ジェネリックは安全性が低いのでは?
有効成分が同一であり、同等の効果を発揮することが確認されているため、基本的な安全性もザガーロと同等と考えてよいでしょう。
また、デュタステリドという成分自体は、前立腺肥大症治療薬アボルブとして2009年から日本国内で使用されており、長期間の使用実績があることも安全性に関する一定の根拠となります。
偽造薬や粗悪品が心配
クリニックや病院といった正規の医療機関で処方され、国内の薬局で受け取るデュタステリド錠/カプセルは、国の承認を受けた正規品です。
しかし注意が必要なのは、インターネットなどを介した個人輸入です。海外から安価な医薬品を取り寄せようとする場合、偽造薬や品質の劣る粗悪品が紛れているリスクが高まります。
これらの非正規品は効果が無いばかりか、予期せぬ健康被害を引き起こす可能性もあります。AGA治療薬は、必ず医師の診察・処方を受け入手するようにしてください。
ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同等の有効性・安全性を持ちながら、より経済的に治療を継続できるというメリットがあります。しかし、選択に際して不安がある場合や、どの薬剤が自分に合っているか分からない場合は、遠慮なく医師に相談することが大切です。
まとめ
ザガーロとデュタステリド錠/カプセルは、どちらもAGA治療に用いられる効果的な薬剤であり、両者は有効成分(デュタステリド)、期待される効果、安全性において同等であると考えられています。
製造元、添加物や外観のわずかな差もありますが、最も大きな違いはその価格です。デュタステリド錠/カプセルはザガーロのジェネリック医薬品であり、より手頃な価格で同等の効果が期待できます。
これらの情報を踏まえた上で、どの治療薬を選択するかは、個々の患者さんの状態や希望によって異なります。
AGA治療は単に薬を服用すれば良いというものではなく、専門医による正確な診断と、個々の状況に合わせた治療計画が不可欠です。
価格、効果への期待、副作用への懸念、ライフスタイルなどを総合的に考慮し、医師と十分に相談しながら、ご自身が納得できる治療法を選択することが、治療を継続し効果を得るための鍵となります。
AGAや薄毛に関する悩みは、一人で抱え込まずに専門家へ相談することが解決への第一歩です。ぜひリブラクリニックのオンライン診療をご活用ください。
当院で取扱の薬品
当院では国内正規品のグラクソ・スミスクライン株式会社のザガーロカプセルを処方しております。処方や服用方法に関して詳しくは下記ページをご覧ください。
ザガーロ(デュタステリド)の効果や副作用、服用方法と注意点を解説【医師監修】 – AGA治療のリブラクリニック
また、ザガーロジェネリック(デュタステリド錠/カプセル)も取り扱いしております。処方や服用方法に関して詳しくは下記ページをご覧ください。
当院で取扱のザガーロジェネリック(デュタステリド錠/カプセル)(東和薬品株式会社/Meiji Seikaファルマ株式会社) – AGA治療のリブラクリニック
当院では電話での問診にてオンライン診療を実施しております。来院不要でかかる費用はお薬代のみですので、お気軽にご相談ください。