
ザガーロ(デュタステリド)による初期脱毛とは?
期間・原因・対策を徹底解説【医師監修】
本記事はAGA治療の専門医院として20年以上の実績がある、リブラクリニックが制作したものです。
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ザガーロ(デュタステリド)は、男性型脱毛症(AGA)治療薬の一つです。AGA治療を開始するにあたり、「初期脱毛」という言葉を耳にし、不安を感じる方も少なくありません。
本記事ではザガーロ(デュタステリド)による初期脱毛のメカニズム、期間、対処法に焦点を当てて詳しく解説します。
この記事の監修者
座右の名は「努力こそ金なり」、趣味は釣り。
ザガーロ(デュタステリド)服用中の「初期脱毛」とは?
初期脱毛とは、ザガーロ(デュタステリド)を含む一部のAGA治療薬の服用開始後に、一時的に抜け毛が増加する現象を指します。
この現象は、治療が逆効果になっているわけではなく、むしろ治療が毛髪サイクルに作用し始めている過程で起こりうるものです。
ザガーロ(デュタステリド)のAGAに対する効果や副作用全般に関する詳細については、こちらの記事をご参照ください。
ザガーロ(デュタステリド)の効果や副作用、服用方法と注意点を解説【医師監修】 – AGA治療のリブラクリニック
ヘアサイクル(毛周期)について
毛髪には「ヘアサイクル(毛周期)」と呼ばれる一定の周期があります。
これは、毛髪が「成長期」(太く長く成長する期間)、「退行期」(成長が止まり、毛根が縮小する期間)、そして「休止期」(毛根が活動を停止し、毛髪が抜け落ちる準備をする期間)を経て、再び新しい成長期に入るという一連の流れです。
AGAを発症すると、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)の影響などにより、このヘアサイクルが乱れ、特に成長期が短縮されます。
その結果、毛髪が十分に太く長く成長する前に退行期・休止期へと移行してしまい、細く短い毛(軟毛)が増え、薄毛が進行します。
なぜザガーロ(デュタステリド)で初期脱毛が起こるのか?
ザガーロ(デュタステリド)は、AGAによって乱れたこのヘアサイクルを正常な状態へと導くよう働きかけます。初期脱毛はこのヘアサイクルの正常化プロセスにおいて発生します。
AGAの影響で本来よりも早く休止期に入ってしまっていた毛髪や、退行期にあった毛髪が、新しい成長期の毛髪に押し出される形で、比較的短い期間にまとまって抜け落ちる、これが初期脱毛の直接的な原因です。
通常、健康な頭皮でも毎日ある程度の毛髪(50〜100本程度)は自然に抜け落ちていますが、初期脱毛の期間中は、この同期的な脱毛現象により、一時的に1日の抜け毛の本数が通常よりも多くなります。
このメカニズムは、ザガーロ(デュタステリド)特有のものではなく、ヘアサイクルに影響を与える他のAGA治療薬、例えばプロペシア(フィナステリド)やミノキシジルでも起こります。
「初期脱毛」という言葉から、薬剤が健康な毛まで脱落させてしまうような印象を受けるかもしれませんが、そうではありません。
むしろ、薬剤の影響が多くの毛包に同時に及び、AGAによって乱れたサイクル下にあった、いずれは抜け落ちる運命にあった毛髪の脱落タイミングが「同期化」されることで、一時的に抜け毛が目立って多く見える現象と理解するのがより正確です。
初期脱毛は効果が出ているサイン?治療成功の証?
つまり、初期脱毛はAGAが悪化しているのではなく、治療によって毛髪の「立て直し」が始まったサインと捉えることができます。
古い、弱った毛髪が新しい、健康な毛髪に生え変わるための、必要なプロセスの一部なのです。この点を理解することは、治療初期の不安を軽減する上で重要です。
ザガーロ(デュタステリド)による初期脱毛は、多くの場合、治療薬が毛包に作用し、効果を発揮し始めている肯定的な兆候であると考えられています。これは、薬剤によって乱れたヘアサイクルが正常化へと向かい始めていることを示唆しています。
したがって、初期脱毛は一時的な現象であり、その後に続く可能性のある毛髪の再生や、少なくともAGA進行の抑制(現状維持)の前段階であると捉えることができます。
初期脱毛が無いからといって、薬剤が効いていないわけではない
ただし、ここで注意すべき点があります。初期脱毛が効果のサインである一方で、初期脱毛をはっきりと自覚しない、あるいは全く感じない場合でも、薬剤が効いていないと判断するのは早計です。
初期脱毛の有無や程度には個人差があり、抜け毛の増加を自覚しないまま治療効果を実感するケースも少なくありません。
初期脱毛が目立たない理由としては、もともとの抜け毛が少ない、AGAの進行度が比較的軽度である、治療開始時の毛髪の状態、あるいは個人の抜け毛に対する感受性の違いなどが考えられます。
結論として、初期脱毛の「有無」で一喜一憂するのではなく、治療効果は最低でも6ヶ月程度の期間、継続して服用した上で判断することが重要です。初期脱毛の経験は参考にはなりますが、効果判定の絶対的な指標ではありません。
ザガーロ(デュタステリド)の初期脱毛はいつからいつまで?期間と経過
初期脱毛について理解した上で、次に気になるのは「いつ始まり、いつまで続くのか」という具体的な期間でしょう。
初期脱毛が始まる時期の目安
ザガーロ(デュタステリド)の服用を開始してから初期脱毛が始まる時期には個人差がありますが、一般的には服用開始後10日から1ヶ月程度で抜け毛の増加を感じ始めることが多いとされています。
ただし、人によっては服用開始後2、3ヶ月程度経ってから始まるケースも報告されています。
初期脱毛が続く期間の目安
初期脱毛が続く期間も個人差がありますが、一般的には1ヶ月から3ヶ月程度で徐々に落ち着いてくるとされています 。抜け毛のピークは、初期脱毛が始まってから数週間から1ヶ月以内であることが多いようです。その後、抜け毛の量は徐々に減少し、通常のレベルに戻っていきます。
抜け毛の量はどのくらい増える?
初期脱毛の期間中は、一時的に抜け毛の量が通常よりも増加します。健康な状態での1日の抜け毛は約50〜100本とされていますが、初期脱毛中は1日に200〜300本、多い場合には500本近く抜けることもあると言われています。
シャンプー時や枕についた抜け毛の量に驚くかもしれませんが、これはヘアサイクルの同期化による一時的な現象です。
初期脱毛が起こらない場合もある?
前述の通り、ザガーロ(デュタステリド)を服用したすべての人に、はっきりと自覚できる初期脱毛が起こるわけではありません。
抜け毛の増加を感じなかったとしても、薬の効果がないということではありませんので、心配する必要はありません。
AGAの進行が緩やかであったり、比較的早期に治療を開始した場合などに、初期脱毛が目立たないことがあるとも言われています。
初期脱毛が長引く・終わらないと感じる場合の目安
通常、初期脱毛は長くとも3ヶ月程度で落ち着くことが多いですが、もし4ヶ月以上経っても抜け毛の増加が明らかに続く場合は注意が必要です。
一部の報告では、6ヶ月程度続くケースもあるとされていますが 、一般的には3ヶ月が一つの目安となります。
抜け毛が長引く場合、それがまだ初期脱毛の範囲内である可能性も否定できませんが、AGA以外の脱毛原因(例えば、ストレス、栄養不足、他の疾患など)が関与している可能性も考慮する必要があります。
ザガーロ(デュタステリド)はAGAに対して効果を発揮する薬剤であり、他の原因による脱毛症には効果がありません。
したがって、初期脱毛と思われる抜け毛が3ヶ月、あるいは長くとも6ヶ月を超えて続く場合は、自己判断せず、必ず処方を受けた医師に相談ください。
医師は状況を評価し、必要であれば原因を再検討したり、適切なアドバイスを提供したりすることができます。持続的な脱毛は、AGAの診断自体の見直しや、他の脱毛要因の特定が必要なサインかもしれません。
2回目の初期脱毛はありえる?
治療開始後の初期脱毛が落ち着いた後、数ヶ月から1年程度経過してから、再び抜け毛が増える「2回目の初期脱毛」を経験する方もいるという報告があります。
これは、治療開始時には反応しなかった毛包が時間差で反応し始めたり、ヘアサイクルがさらに調整されたりする過程で起こる可能性があると考えられています。
2回目の初期脱毛も、多くは治療効果の現れの一部と考えられますが、不安な場合は医師に相談するのが良いでしょう 。
ザガーロ(デュタステリド)の初期脱毛期間中の過ごし方と対策
初期脱毛のメカニズムと期間を理解した上で、この期間をどのように過ごし、対処すればよいかについて解説します。
自己判断での服用中止はNG
初期脱毛による抜け毛の増加を目の当たりにすると、不安になり、治療薬の服用をやめてしまいたくなるかもしれません。しかし、これは最も避けるべき対応です。
自己判断でザガーロ(デュタステリド)の服用を中止してしまうと、せっかく始まったヘアサイクルの正常化プロセスが中断され、期待される治療効果を得ることができなくなります。
AGA治療は、効果を実感するまでに通常6ヶ月以上の継続的な服用が必要とされることが多く 、初期脱毛はその過程の一時的な現象に過ぎません。服用を中止すれば、AGAは再び進行し始める可能性があります。治療の成否は継続にかかっています。
頭皮環境を健やかに保つヒント
初期脱毛そのものを直接止めることはできませんが、頭皮環境を良好に保つことは、これから生えてくる新しい毛髪の健やかな成長をサポートするために重要です。
- 優しく洗髪する:爪を立てずに指の腹で優しく洗い、すすぎ残しがないように注意しましょう。抜け毛が気になるからといって、洗髪を控えすぎるのは逆効果になることもあります。
- 頭皮への刺激を避ける:抜け毛が気になっても、頻繁に髪や頭皮を触ったり、強くこすったりするのは避けましょう。毛根への物理的なダメージが抜け毛を助長する可能性があります。
- 生活習慣を見直す:バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレスの管理、禁煙など、健康的な生活習慣は、全身の健康だけでなく、頭皮環境や毛髪の健康にも良い影響を与えます。
これらの対策は、初期脱毛を直接抑えるものではありませんが、治療効果を最大限に引き出すための土台作りとして役立ちます。
過度な心配は不要、ただし不安な場合は専門家への相談も検討を
初期脱毛のメカニズムを理解していても、実際に抜け毛が増えると精神的なストレスを感じるのは自然なことです。しかし、多くの場合これは一時的で、かつ治療が順調に進んでいるサインであることを思い出してください。
それでも初期脱毛に対する不安が強い場合や、ご自身の状況について専門家の意見を聞きたい場合は、医師に相談することが非常に有効です。治療プロセスや今後の見通しについて説明を受けるだけでも、不安が和らぐことがあります。
もし初期脱毛に関する不安が日常生活に影響するほど大きい場合や、専門家による個別の状況確認とアドバイスを希望される場合は、医療機関への相談を検討しましょう。
自宅にいながらプライバシーに配慮した形で気軽に専門医に相談できる方法として、当院のオンライン診療があります。
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ザガーロ(デュタステリド)の副作用について
ザガーロ(デュタステリド)の服用を検討する上で、初期脱毛と並んで理解しておくべきなのが、その他の副作用の可能性です。初期脱毛は薬剤の効果の現れとも言えますが、以下に挙げるものは、一般的に「副作用」として認識されているものです。
報告されている主な副作用には、性機能に関するもの(性欲減退、勃起不全、射精障害など)や、肝機能障害、気分の落ち込み、乳房の圧痛や腫れなどがあります。これらの副作用の発生頻度は一般的に低いとされていますが 、事前に可能性を知っておくことが重要です。
特に性機能に関する副作用は、AGA治療を検討する男性にとって懸念事項となりやすいですが、発生頻度は数%程度と報告されています。
ザガーロ(デュタステリド)の効果や副作用(発生頻度、対処法など)に関するより詳細な情報は、以下の記事で詳しく解説しています。
ザガーロ(デュタステリド)の効果や副作用、服用方法と注意点を解説【医師監修】 – AGA治療のリブラクリニック
副作用が心配な場合の対処法は、医師への相談が基本
ザガーロ(デュタステリド)の服用中に、何らかの体調の変化や副作用と思われる症状が現れた場合は、自己判断で服用を中止したり用量を変更したりせず、速やかに処方を受けた医師に相談することが最も重要です。
医師は症状の原因を評価し、それが薬剤によるものか、他の要因によるものかを見極めます。必要に応じて、副作用を管理するためのアドバイスを行ったり、治療計画の調整を検討したりすることができます。
副作用、特に性機能に関するようなデリケートな問題について、対面で医師に相談することにためらいを感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そのような場合でも、プライバシーが守られた環境で安心して相談できることが大切です。当院ではオンライン診療を通じて、経験豊富な医師にご自宅などから気兼ねなく相談することが可能です。
診察室で話しにくいと感じるような副作用の悩みについても、リラックスした状態で相談し、適切なアドバイスや対処法の提案を受けることができます。お気軽にオンライン診療をお申し込みください。
ザガーロ(デュタステリド)治療継続の判断と相談
ザガーロ(デュタステリド)によるAGA治療は、効果を実感するまでに時間がかかり、また初期脱毛や副作用といった課題に直面することもあります。治療を継続すべきか、どのように判断すればよいかについて解説します。
効果実感までの期間と継続の重要性
ザガーロ(デュタステリド)の効果が現れるまでには、個人差がありますが、一般的に最低でも6ヶ月間の継続的な服用が必要とされています。
この期間は、薬剤がヘアサイクルに作用し、目に見える変化が現れるのに必要な時間と考えられています。早い方では3ヶ月程度で変化を感じ始めることもありますが 、効果判定にはやはり6ヶ月が一つの目安となります。
AGAは進行性の脱毛症であり、治療を中断すると薬剤によって抑えられていた脱毛のプロセスが再び進行し、治療前の状態に戻ってしまう可能性があります。
したがって、治療効果を維持するためには、根気強く、指示通りに服用を継続することが極めて重要です。
また、「効果」とは、必ずしも劇的な発毛だけを指すわけではありません。抜け毛が減り、薄毛の進行が止まる「現状維持」も、進行性のAGAにおいては重要な治療効果と言えます。
ザガーロ(デュタステリド)の効果の詳細については、以下の記事もご参照ください。
ザガーロ(デュタステリド)の効果や副作用、服用方法と注意点を解説【医師監修】 – AGA治療のリブラクリニック
まとめ
ザガーロ(デュタステリド)による初期脱毛は、多くの人が経験する可能性のある現象ですが、そのメカニズムを正しく理解し、過度に心配しすぎないことが大切です。
一方で副作用の可能性も認識し、何か気になることがあれば、一人で悩まずに医師に相談するという姿勢が、AGA治療を成功させる鍵となります。当院のオンライン診療にお気軽にお申し込みください。
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ザガーロ(デュタステリド)の効果や副作用、服用方法と注意点を解説【医師監修】 – AGA治療のリブラクリニック
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