器質性EDとは?原因・セルフチェック・治療薬を医師が解説【医師監修】
本記事はED治療の専門医院として23年以上の実績がある、リブラクリニックが制作したものです。
「勃起がうまくいかない」「以前より硬さが足りない」——こうした症状が続くとき、原因が身体の機能にある場合を器質性ED(勃起不全)と呼びます。
加齢や生活習慣病、過去の手術歴など原因はさまざまですが、PDE5阻害薬と呼ばれる治療薬で改善が見込めるケースが多いです。
本記事では、器質性EDの定義・原因・心因性EDとの見分け方から、治療薬の仕組み・選び方、受診の流れまでを解説します。
- 器質性EDは血管・神経の物理的な障害が原因で、心因性EDとは対処法が異なる
- PDE5阻害薬(シルデナフィル・タダラフィル・バルデナフィル)で改善が見込める
- 偽造品リスクを避けるには、国内承認薬を医師の処方で使うのが唯一確実な方法
この記事の監修者
甲斐沼 明(かいぬま あきら)
前任の日髙士郎先生からの要望を受け、令和7年12月よりリブラクリニック目黒院院長に就任。長年の臨床経験を活かし、ED治療・AGA治療に取り組む。
器質性EDとは?心因性EDとの違い
器質性EDとは、血管や神経そのものに不調があって起こる勃起不全です。ストレスや不安が原因の心因性EDとは発症の仕組みが異なり、治療のアプローチも変わります。
血管や神経の障害で勃起が起きにくくなる仕組み
勃起は、性的な刺激を受けた脳が信号を送り、陰茎の海綿体に血液が流れ込むことで起こります。
この一連の流れのなかで、血管が十分に広がらない、あるいは神経の信号がうまく伝わらない場合に器質性EDが発症します。
具体的には、血管の内側(内皮)が傷つくと一酸化窒素(NO)の分泌量が減り、海綿体の筋肉(平滑筋)がうまくゆるみません。
その結果、十分な血液が流れ込めず、勃起が起きにくくなったり硬さが維持できなくなったりします。
一方、神経系の障害では脳からの信号そのものが海綿体まで届きにくくなるため、性的な刺激を受けても身体が反応しづらくなります。
心因性ED・混合性EDとの見分け方

ED(勃起不全)は大きく「器質性」「心因性」「混合性」の3タイプに分かれます。自分がどのタイプに当てはまりそうか、以下の項目がセルフチェックの目安になります。
なお、混合性EDは器質性と心因性の両方が重なったタイプで、下の表では両方の傾向が混在した形で現れます。
| チェック項目 | 器質性EDに多い傾向 | 心因性EDに多い傾向 |
|---|---|---|
| 朝立ち(早朝勃起) | 減少〜消失 | ある |
| マスターベーション時の勃起 | 硬さが不十分 | 問題なく勃起する |
| 症状の進行 | 徐々に悪化 | 突然発症することが多い |
| パートナーとの関係性 | 関係なく症状が出る | 相手や状況に左右される |
| 基礎疾患の有無 | 糖尿病・高血圧などがある | とくになし |
当院でも「朝立ちがなくなった」という症状をきっかけに受診される方がいらっしゃいますが、朝立ちの有無は器質性か心因性かを見極める手がかりのひとつです。
心因性と器質性の両方が重なる「混合性ED」も少なくありません。
また、服用中の薬の副作用が原因で起こる「薬剤性ED」も器質性EDとは区別して扱われます。セルフチェックはあくまで目安であり、正確な判断には医師の診察が必要です。
関連する詳しい記事は下記をご覧ください。
関連記事:心因性EDとは?原因や症状、治療法について医師が解説【医師監修】
関連記事:混合性EDとは?原因と症状、PDE5阻害薬による治療法を解説【医師監修】
関連記事:薬剤性EDとは?花粉症薬やステロイドの影響と治し方【医師監修】
器質性EDを引き起こす主な原因
器質性EDの原因は「血管の障害」と「神経の損傷」に大きく分かれます。どちらも日常的に自覚しにくいため、EDの症状をきっかけに基礎疾患が見つかるケースもあります。
糖尿病・高血圧による血管へのダメージ
器質性EDの原因としてとくに多いのが、生活習慣病による血管障害です。
糖尿病は血管の内側を長期間にわたって傷つけ、糖尿病の方がEDになる割合は健康な方の2〜4倍と報告されています。
高血糖が長期間続くと細い血管ほどダメージを受けやすく、陰茎の海綿体に血液を送る毛細血管も例外ではありません。
参考:ED診療ガイドライン第3版(日本性機能学会/日本泌尿器科学会 編)
高血圧や脂質異常症も血管の内側の働きを弱め、一酸化窒素の分泌を妨げます。動脈硬化が進むほど海綿体への血流量は減り、EDの症状が強くなります。
また、加齢に伴って血管の弾力が失われることも器質性EDのリスク要因です。40代以降は動脈硬化が進みやすくなるため、EDを発症する方の割合も年齢とともに増えていきます。
こうした背景から、EDは心臓や血管の病気の早期のサインと考えられています。ED症状をきっかけに検査を受けたところ、糖尿病や高血圧が見つかる例も珍しくありません。
骨盤内手術や脊髄損傷による神経の損傷
前立腺がん・膀胱がん・直腸がんなどの骨盤内の手術では、海綿体神経が傷つくリスクがあります。
神経がダメージを受けると脳からの信号が海綿体まで伝わりにくくなり、症状が重く長引く器質性EDを引き起こす場合があります。
脊髄損傷や椎間板ヘルニアなど、脊髄の神経が傷つくケースも同じ仕組みでEDにつながります。
神経の損傷によるEDは、血管の障害が原因のタイプと比べて症状が重い傾向がありますが、PDE5阻害薬が効果を示すケースもあります。手術後にEDの症状が出た場合は、早めに医師に伝えることが大切です。
器質性EDの治療に使う国内承認薬
器質性EDには、PDE5阻害薬と呼ばれる飲み薬を使った治療法が確立されています。国内で承認されている3成分があり、それぞれ効果の持続時間や特徴が異なります。
PDE5阻害薬が勃起を助ける仕組み

PDE5阻害薬は、勃起のブレーキ役となる酵素「PDE5(ホスホジエステラーゼ5型)」の働きを抑える薬です。
性的な刺激を受けると、海綿体のなかでcGMP(環状グアノシン一リン酸)という物質が増え、血管の筋肉(平滑筋)がゆるんで血液が流れ込みます。ところがPDE5がこのcGMPを分解してしまうため、器質性EDの方は十分な勃起が維持できません。
PDE5阻害薬を服用するとcGMPの分解が抑えられ、海綿体への血流が増加します。血管や神経の機能が低下していても、薬のサポートで勃起しやすい状態をつくれます。
ただし、PDE5阻害薬は「性的刺激があったときに勃起を助ける」薬です。飲むだけで自動的に勃起するわけではなく、性的興奮がない状態では効果は発揮されません。
3つの成分と症状に合わせた選び方
国内で承認されているPDE5阻害薬は、シルデナフィル・タダラフィル・バルデナフィルの3成分です。
| 成分名 | 先発医薬品名 | 効果の持続時間 | 食事の影響 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| シルデナフィル | バイアグラ | 約4〜6時間 | 受けやすい | 最も歴史が長くデータが豊富 |
| タダラフィル | シアリス | 最大36時間 | 受けにくい | 効果が長くタイミングを計りやすい |
| バルデナフィル | レビトラ(販売中止)※ | 約4〜8時間 | やや受けにくい | 効果の発現がやや速い |
※レビトラは先発医薬品の販売が終了しています。現在はジェネリック(バルデナフィル錠)で処方されます。
タダラフィルとバルデナフィルは20mgが標準的な用量で、症状や副作用の状況に応じて10mgへ減量することがあります。
シルデナフィルは50mgが標準的な用量で、こちらも同様に効果や副作用の出方に応じて25mgへ減量することがあります。
当院でも「どの成分が自分に合うか分からない」というご相談が多いですが、症状やライフスタイルに合わせて医師が適切な薬をご提案しています。各薬剤の飲み方や食事の影響など詳しい比較は下記の記事をご覧ください。
関連記事:ED治療薬を徹底比較|専門医が効果や費用、選び方を解説【医師監修】
主な副作用の頻度と服用できないケース
PDE5阻害薬は血管を広げる作用があるため、頭痛やほてりなどの副作用が現れることがあります。

副作用の出やすさは成分によって異なりますが、なかでも出現率が高いとされるシルデナフィルの場合、以下のような頻度が報告されています。
| 副作用 | 発生頻度 |
|---|---|
| 頭痛 | 約10〜15% |
| ほてり・潮紅 | 約10〜15% |
| 消化不良 | 約3〜7% |
| 鼻づまり | 約4% |
参考:バイアグラ錠 添付文書|医薬品医療機器総合機構(PMDA)
いずれも血管が広がることで起こる一時的な症状で、薬の効果が切れれば自然に治まるケースがほとんどです。
一方、以下に該当する方はPDE5阻害薬を服用できません。
- 硝酸薬(ニトログリセリンなど)を服用中の方:血圧が急激に下がり、命に関わる危険があります
- 重度の肝障害がある方
- 最近6ヶ月以内に脳梗塞・脳出血・心筋梗塞を起こした方
- 低血圧(上の血圧が90mmHg未満)またはコントロールできていない高血圧の方
とくに硝酸薬との併用は絶対禁忌です。狭心症の治療で硝酸薬を使っている方は、ED治療薬の処方前に必ず処方医に伝えてください。
海外通販・個人輸入のED治療薬に潜むリスク
PDE5阻害薬の効果を知ると「ネットで安く買えないか」と考える方もいるでしょう。しかし海外通販や個人輸入のED治療薬には偽造品が紛れ込むリスクがあり、国内正規品とは比較にならない危険を伴います。
偽造品に有効成分が入っていないリスク
海外の通販サイトや個人輸入代行を通じて流通するED治療薬のなかには、有効成分が含まれていないもの、成分量が表示とまったく異なるもの、有害な不純物が混入したものが確認されています。
外見だけでは正規品と区別できないケースも多く、品質や成分を自分で見極めるのは極めて困難です。
「海外製ジェネリック」と称して販売される未承認品は、日本はもちろん製造国でも承認を受けていない場合があります。偽造品の見分け方やリスクの詳細は下記の記事で解説しています。
関連記事:バイアグラの偽物は危険?正規品との見分け方を徹底解説【医師監修】
未承認薬で健康被害が起きたときの落とし穴
国内で承認された医薬品を正しく使用して重い副作用が出た場合は、『医薬品副作用被害救済制度』による医療費の給付を受けられます。
しかし未承認の海外製医薬品はこの救済制度の対象外です。健康被害が生じてもすべて自己責任となり、治療費や後遺症への補償は一切ありません。
また、個人輸入で入手した薬を第三者に譲渡・転売する行為は医薬品医療機器等法で禁止されています。
『医薬品副作用被害救済制度』について詳しくは下記サイトをご覧ください。
参考:医薬品副作用被害救済制度 | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
通販や個人輸入の危険性について詳しくは、下記の記事をご覧ください。
関連記事:バイアグラは通販・市販で買っても安全?Amazonや楽天などでは購入できない理由や個人輸入の危険性を解説【医師監修】
リブラクリニックのED治療
リブラクリニックでは、厚生労働省が承認した国内正規のED治療薬のみを処方しています。来院でも非対面でも受診でき、スタッフ全員が男性なのでプライバシー面でも気兼ねなく相談できます。
来院せずに受診できる仕組み
「EDの症状で病院に行くのは気が引ける」という方でも、スマートフォンひとつで予約から診察まで完結できる非対面診療に対応しています。
問診から処方まで来院不要で、お薬は自宅に配送されます。送り主名は「L商品センター」に、品名は「サプリメント」に変更できるため、同居の方にも知られにくい配慮がされています。
支払い方法はクレジットカード・銀行振込・代金引換の3種類から選べます。佐川急便・ヤマト運輸の営業所留めにも対応しています。
国内承認薬のみの処方と費用
当院では診察料が初診・再診ともに無料で、かかる費用はお薬代と配送料のみです(1万円以上で送料無料)。
以下は当院で処方しているED治療薬の価格です。
| ED治療薬 | 料金 |
|---|---|
| バイアグラ錠(ヴィアトリス製薬) | ・25mg:1,300円(1錠) ・50mg:1,500円(1錠) |
| バイアグラODフィルム(ヴィアトリス製薬) | ・50mg:1,000円(1枚) |
| シルデナフィル錠VI「FCI」(富士化学工業) | ・25mg:450円(1錠) ・50mg:900円(1錠) |
| シルデナフィルOD錠VI「トーワ」(東和薬品) | ・50mg:1,000円(1錠) |
| バルデナフィル錠「トーワ」(東和薬品) | ・10mg:1,400円(1錠) ・20mg:1,600円(1錠) |
| バルデナフィル錠「サワイ」(沢井製薬) | ・10mg:1,400円(1錠) ・20mg:1,600円(1錠) |
| シアリス錠(日本新薬) | ・10mg:1,700円(1錠) ・20mg:1,800円(1錠) |
| タダラフィルOD錠CI「トーワ」(東和薬品) | ・10mg:1,300円(1錠) ・20mg:1,400円(1錠) |
| タダラフィル錠CI「サワイ」(沢井製薬) | ・10mg:1,400円(1錠) ・20mg:1,500円(1錠) |
ジェネリック(後発医薬品)なら1錠450円から処方が可能です。必要な分だけ1錠単位で処方できるため、まずは少量から試してみたい方にも利用しやすい仕組みです。
来院の場合は目黒院(JR目黒駅 徒歩0分)と新宿院(JR新宿駅 徒歩3分)の2院があり、予約不要・保険証不要で受診できます。院内処方のため、約5分でお薬を受け取れます。
まとめ:器質性EDは治療で改善できる
器質性EDは血管や神経の障害が原因ですが、PDE5阻害薬で症状を改善できます。まずはセルフチェックで心因性EDとの違いを確認し、症状が続くようなら早めに医師の診察を受けましょう。
リブラクリニックではシルデナフィル1錠450円から国内承認薬のみを処方しています。来院でも非対面でも受診できますので、まずはお気軽にご相談ください。
当院で取扱の薬品
当院では、国内正規品のバイアグラとシルデナフィル錠(バイアグラジェネリック)、バルデナフィル錠(レビトラジェネリック)、シアリスとタダラフィル錠(シアリスジェネリック)を処方しております。処方や服用方法に関して詳しくは下記ページをご覧ください。
- バイアグラの効果や作用時間、服用方法と注意点などを徹底解説【医師監修】
- シルデナフィルの効果や作用時間、効果的な服用方法などを徹底解説【医師監修】
- バルデナフィル(レビトラジェネリック)の効果や副作用、服用方法について解説【医師監修】
- シアリス(タダラフィル)で得られるすごい効果とは?効果や副作用、服用方法について解説【医師監修】
- 当院で取扱のシアリスジェネリック(タダラフィル錠)(東和薬品株式会社/沢井製薬株式会社)
当院では電話での問診にてオンライン診療を実施しております。来院不要でかかる費用はお薬代と送料のみですので、お気軽にご相談ください。
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