フィナステリド錠「VTRS」とは?ヴィアトリス製ジェネリックを医師が解説【医師監修】
本記事はAGA治療の専門医院として23年以上の実績がある、リブラクリニックが制作したものです。
フィナステリド錠「VTRS」は、外資系グローバル製薬企業のヴィアトリス製薬が製造販売する、先発医薬品プロペシアの正規ジェネリックです。
「ジェネリックは効果が劣るのでは」「海外メーカーのジェネリックは大丈夫なのか」と気になる方も少なくありません。
本記事では、ヴィアトリス製薬の沿革とフィナステリド錠「VTRS」の基本情報、先発品との同等性試験データ、品質安定性、そしてリブラクリニックでの処方価格まで医師の視点から順に解説します。
- VTRSは旧ファイザー系のヴィアトリス製薬が製造する正規ジェネリック
- 溶出試験と加速試験のデータで先発品同等の品質を客観的に証明
- 当院では1箱4,900円、5箱まとめで1箱あたり4,700円で処方
この記事の監修者
甲斐沼 明(かいぬま あきら)
前任の日髙士郎先生からの要望を受け、令和7年12月よりリブラクリニック目黒院院長に就任。長年の臨床経験を活かし、ED治療・AGA治療に取り組む。
ヴィアトリス製薬のフィナステリド錠「VTRS」の基本情報と企業沿革
フィナステリド錠「VTRS」を製造販売するヴィアトリス製薬は、旧ファイザー社のジェネリック医薬品部門と旧マイラン社が統合して誕生した外資系グローバル企業です。
本章では、ヴィアトリス製薬がどんな企業なのかと、フィナステリド錠「VTRS」の基本情報を整理します。
旧ファイザー系の流れを汲むヴィアトリス製薬の誕生
ヴィアトリス製薬は、2020年に旧マイラン社と、旧ファイザー社のオフパテント医薬品事業(特許切れの医薬品を扱う部門、通称アップジョン)が統合して誕生したグローバル医薬品企業です。
日本国内では、ヴィアトリス・ヘルスケア合同会社が製造販売元として、ヴィアトリス製薬合同会社が販売元として医薬品を供給しています。
ファイザー日本法人は2011年7月に初の後発医薬品を発売し、オリジナル医薬品の開発・製造で培ったノウハウをジェネリックの取り組みにも活かしてきました。
当院でも患者さんから「以前ファイザーのプロペシアジェネリックを飲んでいたが、今のVTRSは同じものか」とご相談を受けることがありますが、ヴィアトリスはこの流れを引き継ぎ、現在もVTRSとして供給を続けています。
フィナステリド錠「VTRS」の基本情報と識別
正式な販売名は「フィナステリド錠1mg『VTRS』」で、国内での製造販売承認年月日は2015年2月19日、販売開始は同年4月6日です。
この薬は当初、ファイザー株式会社が「フィナステリド錠1mg『ファイザー』」として発売し、2021年9月にヴィアトリスが販売を引き継いだ際、現在の販売名「VTRS」へ切り替わりました。
製剤としては10年以上にわたって国内で供給され続けており、十分な実績があります。
参考:フィナステリド錠1mg「VTRS」 添付文書|PMDA
AGA治療用には0.2mg規格と1mg規格があり、添付文書上の用法・用量は「通常0.2mgを1日1回、必要に応じて1日1mgを上限に増量できる」と定められています。
臨床現場では十分な効果を期待して1mg規格を標準として処方することが多く、リブラクリニックでも1mg規格を取り扱っています。
フィナステリド錠1mg「VTRS」の錠剤シート・錠剤

剤形はうすい赤色のフィルムコーティング錠で、錠剤本体には「SU 1」「VTRS」、被包には「VIATRIS」の刻印が施されており、家庭で複数の薬を保管していても見分けやすくなっています。
1錠ずつアルミシートで個包装されたPTPシート包装のため、外出時の持ち運びや家族との保管環境でも品質を保てます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 販売名 | フィナステリド錠1mg「VTRS」 |
| 一般名 | フィナステリド(Finasteride) |
| 製造販売元 | ヴィアトリス・ヘルスケア合同会社 |
| 販売元 | ヴィアトリス製薬合同会社 |
| 製造販売承認日 | 2015年2月19日 |
| 販売開始日 | 2015年4月6日 |
| 剤形・色調 | うすい赤色のフィルムコーティング錠 |
| 規格 | 0.2mg・1mg(いずれもAGA適応、当院では1mgを採用) |
先発医薬品プロペシアとフィナステリド錠「VTRS」の違いをデータで比較
先発医薬品プロペシア錠は現在もオルガノン株式会社が販売を続けていますが、フィナステリド錠「VTRS」なら先発品と同等の効き目と品質をそのままに、価格は約半額に抑えられます。
本章では、生物学的同等性試験と溶出試験のデータからその根拠を解説します。
生物学的同等性試験で確かめられた先発品と同等の有効性

ジェネリック医薬品が承認されるには、先発品と同じ薬物動態(薬が体内でどう動くか)を生物学的同等性試験で示す必要があります。
フィナステリド錠1mg「VTRS」も、先発品プロペシア錠1mgを標準製剤として、健康な成人男性を対象に、クロスオーバー法で空腹時に1回だけ服用してもらう試験を実施しています。
参考:フィナステリド錠1mg「VTRS」 医薬品インタビューフォーム|JAPIC
主要な評価項目であるAUC(血漿中濃度-時間曲線下面積)とCmax(最高血漿中濃度)の90%信頼区間は、いずれもガイドラインが定める log(0.80)〜log(1.25) の範囲内に収まり、統計学的に先発品と同等の薬物動態を示しました。
AUCは体内に吸収された薬の総量を、Cmaxは血中に届く有効成分のピーク値を表す指標で、この2つが揃えば、体内での薬の働き方も先発品と同じです。
つまり、AGAの進行を抑える効果も先発品と同じだけ期待できると、公的な試験データが示しています。
溶出試験のデータでわかる胃や腸での溶けやすさ

もう一つの大切な品質指標は、薬が体内でどのように溶け出すかを示す溶出試験のデータです。
フィナステリド錠1mg「VTRS」のインタビューフォームには、後発医薬品の品質再評価ガイドラインに従い、パドル法(50 rpm、試験液900 mL)で行った試験結果が公開されています。
| 試験液(環境) | 1mg「VTRS」 15分値 | 1mg「VTRS」 45分値 | 先発品 15分値 | 先発品 45分値 |
|---|---|---|---|---|
| pH 1.2(胃酸環境相当) | 87.1 ± 2.4% | 94.8 ± 1.9% | 92.1 ± 0.9% | 93.8 ± 1.2% |
| pH 3.0 | 88.6 ± 1.5% | 95.1 ± 1.4% | 90.3 ± 1.3% | 92.7 ± 1.1% |
| pH 6.8(腸液環境相当) | 89.9 ± 1.4% | 96.4 ± 1.0% | 92.1 ± 1.3% | 94.1 ± 1.2% |
| 水 | 91.5 ± 1.8% | 95.0 ± 1.3% | 92.8 ± 1.2% | 93.5 ± 1.8% |
胃酸に相当するpH1.2から腸液に相当するpH6.8まで、いずれも15分時点で87%以上、45分時点で94〜96%台の溶出率で、先発品と同等のスピードで溶け出していることがわかります。
フィナステリドそのものの作用機序(5α-還元酵素II型阻害によるDHTの産生抑制)や副作用の一般的な解説は、下記の記事でまとめています。
関連記事:プロペシア(フィナステリド)とは? 効果・副作用・費用から注意点まで専門医が徹底解説【医師監修】
関連記事:プロペシアとフィナステリド錠の違いとは?ジェネリックと先発医薬品の違いを解説【医師監修】
データで確かめるフィナステリド錠「VTRS」の品質と長期保管
AGA治療薬は数年単位で毎日続ける薬のため、家庭での長期保管に耐える品質が大切です。
本章では、加速試験の結果と、海外製の未承認薬を選んではいけない理由を整理します。
加速試験で確かめられた3年間の品質安定性
フィナステリド錠1mg「VTRS」は、40±2℃・75±5%RHという高温多湿の過酷な条件で6ヶ月間保管する加速試験でも、品質基準を満たす結果が出ています。
性状は試験期間を通じて「うすい赤色のフィルムコーティング錠」のままで、有効成分の分解物に相当する類縁物質Aは0.5%以下を維持、有効成分の定量試験でも97%台後半から98%台を保ちました。
| 評価項目 | 結果(PTP包装) |
|---|---|
| 性状 | 全期間で「うすい赤色のフィルムコーティング錠」に適合 |
| 類縁物質A | 0.5%以下(実測 0.285〜0.296%)を維持 |
| 乾燥減量 | 7.0%以下(実測 2.46〜3.07%)で適合 |
| 定量試験 | 97.76%〜98.83%を維持 |
参考:フィナステリド錠1mg「VTRS」 医薬品インタビューフォーム|JAPIC
この加速試験の結果から、通常の流通環境や家庭での保管でも3年間は品質が安定すると推定されています。
日本の高温多湿な夏場や、5箱まとめ買いで自宅に保管するときでも、有効成分が分解したり不純物が増えたりするリスクが極めて低いとデータからわかります。
長期の治療を前提にまとめて処方を受けたい方は、この加速試験データを品質面の判断材料にできます。
未承認薬や個人輸入に潜むリスクを避ける
ヴィアトリスの品質基準を理解するうえで、国内で承認されていない海外製ジェネリックのリスクと対比してみると分かりやすくなります。
費用を抑えたい一心で、インターネットで海外製フィナステリドを個人輸入したり、海外から仕入れた薬を処方するオンラインクリニックを利用したりするのは避けるべきです。
国内で承認されていない海外製医薬品には、有効成分量にばらつきが生じたり、製造管理が行き届かずに不純物が混入したりするリスクが指摘されています。
加えて、万が一重い副作用(肝機能障害など)が起きても、国の医薬品副作用被害救済制度を利用できず、大きな不利益を被ります。
『医薬品副作用被害救済制度』について詳しくは下記サイトをご覧ください。
参考:医薬品副作用被害救済制度 | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
海外製フィナステリドの具体的なリスクや偽造品の見分け方については、別記事で詳しく解説しています。
関連記事:海外製のフィナステリドは医師処方薬でも危険?偽造品リスクと安全な治療法を解説【医師監修】
費用を抑えながら品質も担保するなら、国内で承認された正規ジェネリックをクリニックで処方してもらうのが現実的です。
ヴィアトリス製薬のフィナステリド錠「VTRS」は、厚生労働省承認の国内正規品であり、前述の加速試験のように厳格な品質試験をパスしているため、この条件にきちんと当てはまります。
リブラクリニックでのフィナステリド錠「VTRS」の処方価格とオンライン診療
リブラクリニックでは、フィナステリド錠1mg「VTRS」を1箱28錠4,900円、5箱まとめ買いで1箱あたり4,700円で処方しています。
本章では当院が「VTRS」を選んでいる理由、先発品との価格差、そして来院せずに処方を受けられる仕組みまで解説します。
当院が国内正規品しか扱わない理由
リブラクリニックは2002年の開院以来、ED治療とAGA治療を専門としてきました。
海外製の未承認薬は一切取り扱わず、厚生労働省の承認を受けた国内正規品に限定して処方する方針を一貫して続けています。
AGAジェネリックでは、東和薬品・富士化学工業・ヴィアトリス製薬といった信頼性の高いメーカーの製品を採用しています。
そのなかでフィナステリド錠「VTRS」を主力の選択肢の一つに加えているのは、外資系グローバル企業ならではの品質基準と、長期的に安定して供給できる信頼性を評価しているためです。
他社製ジェネリックと比べると価格はわずかに高いものの、グローバル基準で品質管理しているメーカーを選びたい方や、過去にファイザー系の後発品を飲んでいた方には、自然にフィットします。
プロペシアと比べていくら安くなる?継続しやすい料金
当院で取り扱っているフィナステリド製剤の処方価格を、先発品とあわせて一覧にまとめました。同じ有効成分でもメーカーや剤形によって価格が変わるため、選択肢を並べて比較できます。
| AGA治療薬 | 価格 |
|---|---|
| プロペシア錠1mg(オルガノン) | ・8,200円(1箱28錠) ・38,500円(5箱140錠)※1箱あたり7,700円 |
| フィナステリド錠1mg「トーワ」(東和薬品) | ・4,300円(1ボトル30錠) ・20,000円(5ボトル150錠)※1ボトルあたり4,000円 |
| フィナステリド錠1mg「FCI」(富士化学工業) | ・4,300円(1箱28錠) ・20,000円(5箱140錠)※1箱あたり4,000円 |
| フィナステリド錠1mg「VTRS」(ヴィアトリス製薬) | ・4,900円(1箱28錠) ・23,500円(5箱140錠)※1箱あたり4,700円 |
先発品プロペシアは1箱28錠で8,200円ですが、フィナステリド錠1mg「VTRS」は同じ28錠で4,900円です。1ヶ月あたりの差額は3,300円、5箱まとめ買いなら15,000円もの節約になります。
AGA治療は数年単位で続く前提のため、先発品からVTRSへ切り替えるだけで、長期の費用負担を大きく抑えられます。
他社のフィナステリドジェネリック(トーワ・FCI、いずれも1箱4,300円)と比べると600円ほど高めですが、ヴィアトリス製薬という外資系大手の品質基準を選びたい方には、その差額にも納得できる金額です。
スマートフォンで完結する処方の流れ
「クリニックを出入りするところを人に見られたくない」「平日に通院する時間が取れない」といった理由で受診をためらう方は少なくありません。
当院では、目黒院・新宿院での対面診療に加えて、スマートフォンひとつで予約から診察、お薬の配送まで完結できるようにしています。
来院せずに受診する場合の費用は、お薬代と配送料のみで、診察料は無料です(お薬代が1万円以上の場合は送料無料)。
配送時の送り主名は「L商品センター」、品名は「サプリメント」に変更でき、家族や同居人に薬の中身が伝わらないよう配慮しています。
お支払い方法はクレジットカード、銀行振込、代金引換の3種類から選べ、ご希望に応じて佐川急便またはヤマト運輸の営業所留めにも対応します。
来院をご希望の場合も予約不要・保険証不要で、診察後は院内処方のため約5分でお薬を受け取れます。フィナステリド錠「VTRS」の処方やAGA治療についてご不明な点があれば、当院にご相談ください。
まとめ:フィナステリド錠「VTRS」で続ける現実的なAGA治療
フィナステリド錠「VTRS」は、旧ファイザー系の流れを汲むヴィアトリス製薬が製造販売する正規ジェネリックです。
生物学的同等性試験と溶出試験で先発品プロペシアと同等の有効性が示され、加速試験では3年間の品質安定性も確かめられています。
リブラクリニックでは1箱4,900円、5箱まとめで1箱あたり4,700円で処方しており、先発品からの切り替えで1ヶ月あたり3,300円を節約できます。
グローバル基準のジェネリックでAGA治療を続けたい方は、まず当院にご相談ください。
当院で取扱の薬品
当院では国内正規品の東和薬品株式会社のフィナステリド錠「トーワ」と、富士化学工業株式会社のフィナステリド錠「FCI」、ヴィアトリス製薬合同会社のフィナステリド錠「VTRS」を取り扱いしております。処方や服用方法に関して詳しくは下記ページをご覧ください。
当院で取扱のプロペシアジェネリック(フィナステリド錠)(東和薬品株式会社/富士化学工業株式会社/ヴィアトリス製薬合同会社)また、もちろん先発医薬品であるプロペシアも取り扱いしており、国内正規品のオルガノン株式会社のプロペシア錠を処方しております。処方や服用方法に関して詳しくは下記ページをご覧ください。
プロペシア(フィナステリド)とは?効果・副作用・費用から注意点まで専門医が徹底解説【医師監修】
当院では電話での問診にてオンライン診療を実施しております。来院不要でかかる費用はお薬代と送料のみですので、お気軽にご相談ください。



